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岡ちゃん粋だね和太鼓ライブで選手を鼓舞

 岡田ジャパン2008の“締め”は、サプライズ和太鼓ライブだった。日本代表は9日、今季最後の活動となる都内での合宿を打ち上げた。選手との最後の夜となった8日夜に、岡田武史監督(52)が宿舎で、和太鼓の演奏会をプロデュース。「日本のすばらしさを、世界で表現しよう」というメッセージが込められた熱演に、選手たちの士気は一気に向上。来年2月に再開するW杯予選に向けて、チームはグッとまとまった。

 雷鳴のような打撃音が、心を射抜いた。8日夜の選手宿舎。来年のW杯予選に向けた入念なミーティングを終えた選手たちは、突然目の前に現れた大きな和太鼓に驚いた。その直径、およそ1・5メートル。もろ肌脱ぎの屈強男3人が、バチを手に仁王立ちになった時、ようやく「サプライズ和太鼓ライブ」の開演を知った。

 「その瞬間、空気が揺れた。体が自然とリズムに乗った」とFW巻。至近距離からのごう音は、一瞬で選手たちの心をつかんだ。それもそのはず。岡田監督が招いた奏者のリーダーは、世界を舞台に活躍する第一人者、林英哲氏だった。20分間の熱演は、満場の拍手で締めくくられた。もくろみどおりの盛り上がり。岡田監督は「何か効果を考えたわけではない」ととぼけたが、このライブには、実は深いメッセージが込められていた。

 チーム関係者は「世界で活躍する方の魂が伝わったはず」と強くうなずく。林氏は若いころから世界に通用する和太鼓演奏を追求し、新しいスタイルを確立した。表現の仕方も工夫した。75年にはボストンマラソンを完走した直後、その場で数十分の演奏会をするという衝撃パフォーマンスで、世界から注目された。それを足がかりに、米国や欧州で演奏を行い、和太鼓のすばらしさを広めてきた。

 分野は違えど「世界を驚かせる」という志は、岡田ジャパンと同じだ。おまえらも、日本のすばらしさを追求して、世界を驚かせてみろ−。指揮官の無言のメッセージが伝わったのか、FW岡崎などは「なんだかオレも頑張らないといけないと思った」と顔を紅潮させた。選手たちのW杯への思いをしっかり高ぶらせて、岡田監督が08年の活動を締めくくった。【塩畑大輔】
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